浅井愼平氏より
全体講評
年々上手くなってきていて、自分の撮りたい写真と作者が狙っているものと、出来上がった写真の距離が縮まっているという印象です。
「結果としてこうなった」というよりはむしろ、作者が「こんな写真が撮りたい」という気持ちがそのまま残った写真が多かったので、見る側として非常に安心して審査することができました。
良かった点
みなさん無理なく、自分の気持ちをちゃんと乗せて、落ち着いていい結果になるように、気持ちを向けて撮っているという感じがしました。
グランプリはどちらも個性的でありつつクオリティを保っている感じがいいですね。
よく諦めずに頑張って撮影を続けてくれていたなと思います。
悪かった点
特にはないですけど、このまま行けばどんどんレベルが上がると感じました。
全体のレベルが上がるという事はなかなか上には行けないという事でもあります。
うまくなっていく事は素晴らしいことだと思います。
熟練者向けのアドバイス
撮りたい写真が特に無い人と、「こんな風に撮りたいなあ」と最初から思っている人の作品は違いがあります。
「結果として偶然映った」のではなく、こんな写真が撮りたいと思って撮っている写真が今回は多数入賞しています。それだけフォトコンテストのレベルが高まってきたという感じがします。
初心者向けアドバイス
写真には可能性があるので、みなさんが面白がって撮影を続けていただくことで、フォトコンテスト自体のクオリティがどんどん高まるだろうと思っています。
初期に比べると、特に海の部はたくさんの被写体があるにもかかわらず、自分の「絵」にしようと明確にイメージを持っている人が上位に残っています。
無理やり「なんとか写真にしよう」とするより、その時に自分が感じた面白さ、楽しさ、美しさを求めシャッターを切ったものが結果として入賞していました。
撮りたいものを自分で確実にイメージし、技術を身に着けていってはいかがでしょうか。
みなさんの今後の作品に更に期待しています。
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