主な病害虫 | 有効な薬剤 |
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黒星病(黒点病) うどん粉病 |
ダコニール サルバトーレ ベニカX |
主な病害虫 | 有効な薬剤 |
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アブラムシ コガネムシ(幼虫・成虫) スリップス チュウレンジハバチ カミキリムシ |
オルトラン スミチオン乳剤 オルトラン ダイアジノン ベニカX |
ハダニ | ダニ太郎 ベニカX |
晴れた日の風のない午前中に散布しましょう。使用の際は表記されている用量・用法を守ってください。
特に注意が必要な病気です。葉に黒色の斑点ができ、黄色くなりやがて落葉します。菌はほかの葉にも広がっていくので、見つけ次第、病変に侵された葉を取り除き殺菌します。地面に落ちた葉も同様に取り除きましょう。菌は土や葉に存在し、雨などの水を媒介に感染します。
高温多湿で雨の多い時期に発生します。
若葉が波状によじれ、裏側がうっすらと白くなり、病気が進行すると、うどん粉をまぶしたような状態になります。黒星病が水で感染するのに対し、うどん粉病は空気感染です。原因は土や落ち葉の中に潜んでいるカビで、風に飛ばされることで植物に感染します。
春と秋に発生しやすいです。気温が高く乾燥した環境を好みます。
葉の裏側に大量発生し、植物の汁を吸います。ハダニが発生すると、葉がまだらに白く色が抜けていき、カサカサと乾いたようになります。放っておくと葉が1枚も残らず落ちてしまい、光合成ができず植物の生育を大きく阻害します。ハダニは繁殖力が強く、一度発生すると短期間で広がってしまいます。産み付けられた卵は数日でふ化し、成虫になるまでが短いです。その成虫になったメスが卵を一度にたくさん産み、卵が孵化するというサイクルを短い間に何度も繰り返し、一気に繁殖します。
雨の少ない気温の高い時期に発生します。風通しの悪く、乾燥した環境を好みます。また、ハダニは水を嫌います。雨の当たらない屋根の下で育てる場合は注意が必要です。
コガネムシは成虫も幼虫もバラにとって厄介な害虫です。成虫は花や葉を食害し、せっかく綺麗に咲いた花を台無しにさせ、また、根元に卵を産みます。この卵から孵った幼虫が深刻な被害をもたらします。土の中に潜んだ幼虫は根を食害して株を弱らせ、特に鉢植えの場合、そのまま放置するとバラが枯れてしまう事もあります。食害に遭っていても幼虫は地面に潜っているため気が付きにくく、非常に厄介な存在です。毎日観察し、バラが弱っていないか、根が安定せずグラグラしていないか、コガネムシが飛来してきていないか、早期発見につとめる事が大切です。
5月~10月
主に植物の新芽や蕾に群生して、汁を吸い生育を阻害します。また、ウイルスを媒介するため植物にダメージを与えます。初期の段階で対処し、被害を最小に抑えましょう。
春、秋
1~2mmの細長い虫です。花びらや葉の汁を吸い、その跡がシミを作り、花を汚したりします。
6月~11月
成虫は小さいハチのような見た目をしており、枝に傷をつけて卵を産み付けます。卵からかえった幼虫はイモムシのような見た目をしており、葉に群がり葉脈を残して食べてしまいます。食欲旺盛で放っておくと1枚残らず食い尽くされてしまい、1株だけでなく被害が広範囲に広がる事もあります。
4月~10月
幼虫はテッポウムシと呼ばれます。成虫は夏の間に卵を株元付近に産みつけ、孵った幼虫は1~2年かけて幹の中をトンネル状に食害します。外から見ただけでは幼虫の存在を確認できず、気が付いた時には枯れていた、なんて事にもなりかねません。樹勢が弱ってきた、花が咲かないなどの異変を感じたときは株元をよく観察してみてください。そこにおがくずのようなものが山盛りになっていたら、中にテッポウムシが潜んでいます。
年中(産卵時期は6~8月)
おがくずが落ちていた周辺には、カミキリムシの侵入した穴があります。その穴を利用して駆除する方法が2つあります。